データ分析の業務委託は稼げる?単価相場や契約までの流れを解説

最終更新日:
  • データ分析の業務委託案件の単価相場を知りたい
  • 案件の探し方や契約までの流れ、注意点を整理したい
  • リモート・高単価で働くための基準やサイト選びを知りたい

結論からお伝えすると、データ分析の業務委託は実務経験(目安2〜3年以上)とスキル次第で十分に稼げます

一方で、契約形態の違い(準委任/請負)やリスク、相場理解、案件選定の基準を押さえないとミスマッチや収入の不安定さにつながるため、事前準備が重要です。

この記事では、以下の内容について解説します。

  • データ分析業務委託の単価相場
  • 案件サイト選び/契約形態/契約書の必須チェック項目
  • 実際の求人例とリモート・高単価を狙うための基準
  • Python/SQLなど、参画しやすいスキルセットの傾向

データ分析の業務委託で押さえるべき単価相場、案件探しの基準、契約の流れや注意点、実例求人までわかりやすく解説します。

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目次

データ分析で業務委託はできる?未経験からも可能?

データ分析の実務経験が2-3年以上あれば業務委託契約で仕事を受けることは可能です。データ分析はビジネスにおいてデータに基づいた意思決定の重要性が高まっており、需要が増加しています。実際に、フリーランスエージェントなどではデータ分析のフリーランス案件が多数掲載されています。

データの収集、加工、分析、可視化の一連の経験や、Python、R、SQL、Tableauなどのツール使用経験があると、より多くの案件に対応でき、高単価も狙いやすくなります。

ただし、データ分析の実務経験がない場合、つまり未経験からフリーランスになるのは難しいのが現状です。多くの案件では実務経験が求められます。未経験の場合は、まずデータ分析の基礎を学習したり、実務経験を積むために就職・転職を検討したりすることをおすすめします。また、昨今ではフリーランスに求められるスキルが上がってきているため、微経験(経験年数〜2年)の場合は案件参画が難しくなってきています。

データ分析の業務委託の単価相場

単価中央値: 83.0万円
単価平均値: 84.8万円
単価相場案件数
0〜9万円62件
10〜19万円22件
20〜29万円18件
30〜39万円58件
40〜49万円88件
50〜59万円113件
60〜69万円276件
70〜79万円464件
80〜89万円575件
90〜99万円360件
100〜109万円230件
110〜119万円132件
120〜129万円173件
130〜139万円63件
140〜149万円45件
150〜159万円46件
160〜169万円35件
170〜179万円8件
180〜189万円5件
190〜199万円2件
200〜209万円4件
210〜219万円0件
220〜229万円0件
230〜239万円0件
240〜249万円1件
250〜259万円2件
260〜269万円0件
270〜279万円0件
280〜289万円0件
290〜299万円0件
300〜309万円0件
2025年12月時点

データ分析の業務委託案件を受注する際に重要なのが、案件の単価相場と、自身のスキルレベルでどの程度の単価が期待できるかを把握しておくことです。相場を知ることで、適切な報酬交渉や年収目標の設定に役立ちます。

フリーランスエージェントの求人情報や収集した案件データを分析すると、データ分析フリーランス案件の月額単価は、求められる経験年数やスキルセット、担当工程によって大きく変動しますが、月額60万円〜90万円程度が中心的な価格帯と言えそうです。最高単価は100万円を超える案件も見られます。

具体的には、以下のような傾向が見られます。

  • 月額80万円以上の高単価案件:データ分析を用いた大規模プロジェクトの経験が5年以上あり、さらに機械学習、AI、クラウド環境(AWS, GCPなど)での実務経験や、データ基盤構築、戦略立案のスキルが求められることが多いです。リーダー経験や、ビジネスサイドとの折衝経験、特定ドメインの知識があると、より高単価を狙いやすくなります。
  • 月額60万円〜80万円程度の案件:データ分析の実務経験が3年以上あり、Python、R、SQLに関する深い知識や、データ可視化ツール(Tableau, Power BIなど)の利用経験があると応募可能な案件が多く見られます。データの収集から分析、報告まで一貫して担当できるスキルが求められます。
  • 月額60万円未満の案件:データ分析の実務経験が1〜2年程度でも応募可能な案件が見られますが、数は少なめです。基本的なデータ集計やレポート作成が中心となることが多いようです。

このように、単にデータ分析ができるだけでなく、関連技術(Python, R, SQLなど)の経験、クラウド環境での実務経験、担当できる工程の広さ、関連スキルの有無などが単価を左右する重要な要素となります。

例えば、月額80万円の案件を継続できれば年収は960万円となり、会社員時代よりも大幅な収入アップが期待できます。一方で、経験が浅いうちは単価が低めになる可能性も考慮しておきましょう。

DAI
自身のスキルセットを客観的に評価し、市場価値に見合った単価で案件を獲得していくことが、フリーランスとして成功するための鍵となります。

データ分析の業務委託案件例

ここでは、実際に募集されているデータ分析のフリーランス案件の例を5つご紹介します。

880,000/月
渋谷
リモート
スキルデータ分析
職種エンジニアデータエンジニア
大手求人検索サービスを展開されている企業様にてデータエンジニアとしてご参画いただきます。 現在構築を進めている新しいデータ基盤への移行を推進するための開発作業をご担当いただきます。 【環境】 クラウドサービス:AWS (S3, Athena...
1,320,000/月
目黒
フルリモート
スキルデータ分析
職種PMエンジニアプロジェクトマネージャー
【案件概要】 データ分析基盤の構築における課題解決SaaSを展開する企業において 国内外のチームのエンジニアリングマネージャーやソフトウェアエンジニアと共に議論をしながら、プロジェクトマネジメントを行っていただく方を募集いたします。 業務委...
770,000/月
霞ヶ関
リモート
スキルデータ分析
職種エンジニア
Tableauの運用保守支援を行っていただきます。 具体的な業務としては以下を想定しております。
1,100,000/月
渋谷
フルリモート
スキルデータ分析
職種機械学習エンジニアエンジニアAIエンジニア
転職支援・採用支援サービスにおける機械学習エンジニアとしてご参画いただきます。 研究者やAIエンジニアと協働している環境で、経営視点を間近に感じながら業務をおこなえます。 また、研究で得られた知見を即座にプロダクトに反映させる仕組みを加速さ...
1,100,000/月
木場
フルリモート
スキルデータ分析
職種データアナリストエンジニア
電力システムの遠隔監視装置において、Snowflakeを使用してデータ分析や基盤構築業務を行っていただく想定です。

上記の案件例からもわかるように、データ分析は多岐にわたる分野でフリーランス案件が存在します。

データ分析の案件をお探しの方は、フリーランス向けマッチングサービスおすすめ17選を是非参考にしてみてください。

データ分析業務委託が身につけたいスキル3選

インディバースフリーランスの求人データを元に、データ分析フリーランスとして特に求められるスキルを3つご紹介します。

スキル1: PythonまたはRを用いたデータ処理・分析スキル

データ分析の現場では、PythonやRを用いたデータの前処理、加工、統計解析が頻繁に行われます。これらの言語と、Pandas, NumPy (Python), dplyr, ggplot2 (R) といった主要ライブラリの習熟は必須です。効率的なデータハンドリングと分析ができる能力は、多くの案件で求められます。

関連:Pythonエンジニアの業務委託は稼げる?単価相場や契約までの流れを解説

関連:R言語の業務委託は稼げる?単価相場や契約までの流れを解説

スキル2: SQLを用いたデータベース操作スキル

データはデータベースに格納されていることが多いため、SQLを用いて必要なデータを抽出、加工するスキルは不可欠です。複雑なクエリの作成や、データベースの構造理解ができると、より幅広い案件に対応できます。

関連:SQLの副業事情!週1-3案件の探し方とおすすめの求人サイトを紹介

スキル3: データ可視化ツールを用いたレポート作成スキル

分析結果をビジネスサイドに分かりやすく伝えるためには、TableauやPower BIといったデータ可視化ツールの使用経験が重要です。効果的なダッシュボードやレポートを作成し、データに基づいた意思決定を支援できるスキルが求められます。

関連:Tableauの副業は稼げる?週1-3案件の探し方とおすすめのサイトを紹介

データ分析案件が多いフリーランスエージェントおすすめ4選

データ分析案件を探すフリーランス

ここからは、実際にデータ分析案件を受注する時に役立つフリーランスエージェントをご紹介します。これらのエージェントはデータ分析の案件を多く取り扱っており、高単価案件やリモート案件を見つけやすいでしょう。

公式サイト エンジニア案件数 稼働日数
(目安)
特徴
レバテックフリーランス
https://freelance.levtech.jp/ ★★★★★ 週4~5日 ・とにかく案件数が多い
大企業の高単価案件やフルリモート案件も多数取扱あり
・フリーランスとして案件受注を検討するならまず登録したいエージェント
HiPro Tech
https://tech.hipro-job.jp/ ★★★★ 週3〜5日 ・中間マージンが発生しない
・掲載案件の約70%が自社開発
25%は週3日以下の稼働で自由な働き方を実現できる
テックストック
https://tech-stock.com/ ★★★★★ 週4~5日 ・週5日フルコミットで月80万円以上を目指せる高単価案件を多数
リモート案件も豊富で、場所を選ばずに活躍したいエンジニアにおすすめ
テクフリ
https://freelance.techcareer.jp/  ★★★ 週4〜5日 大企業の高単価な案件が多い
・面談対策など案件受注サポートも充実
・業界でも珍しい低マージン率(一部案件で10%)

レバテックフリーランス

運営会社 レバテック株式会社
公式サイト https://freelance.levtech.jp/
契約形態 業務委託
対応地域 全国
支払いサイト 15日サイト(月末締め翌月15日支払い)
求人数 113,450件
リモート求人数 -
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マネープラン相談
何度でも無料相談OK
上級資格保有ファイナンシャルプランナーにいつでも無料で、マネープランについて相談できます。

レバテックフリーランスは、フリーランスのITエンジニア・デザイナーに特化した、業界最大級のエージェントです。最大の魅力は、中間マージンを極力排除した高単価の「直請案件」が豊富なこと。サイバーエージェントやDeNAといったメガベンチャーをはじめ、誰もが知る大手企業のプロジェクトに参画できるチャンスが多数あります。

また、案件提案から条件交渉、参画中のフォローまで、専任の担当者が徹底的にサポート。LINEでのスピーディーなやり取りも可能で、煩雑な手続きに時間を取られることなく、本業に集中できます。公開求人数は10万件以上と圧倒的で、あなたのスキルや希望にぴったりの案件が見つかりやすい環境です。

「高単価を目指したい」「大手企業でキャリアを築きたい」「手厚いサポートを受けたい」という経験豊富なエンジニアの方に最適なエージェントとなるでしょう。ただし、実務経験が浅い場合や、週1-2日の案件、地方常駐を希望する場合は、他の選択肢も検討すると良いかもしれません。フリーランスとしてさらなる飛躍を目指すなら、レバテックフリーランスは強力な味方になります。

DAI
求人数が最大のレバテックフリーランスには必須で登録しつつ、苦手を補うようなエージェントに2-3社登録するのがおすすめです。
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HiPro Tech

HiPro Tech(ハイプロテック)は、パーソルキャリア株式会社が運営するIT・テクノロジー領域に特化したフリーランスエージェントです。企業とフリーランスを“直接契約”でつなぐことを特徴とし、中間マージンが発生しないため、高単価・高報酬な案件が豊富に揃っています。

掲載案件の約70%が自社開発で、25%は週3日以下の稼働と、自由度の高い働き方を実現できます。さらに「案件リクエスト機能」により、今すぐ稼働できない方でも条件に合った案件を優先的に紹介してもらえる点も魅力。登録から契約までのサポートはすべて無料で、初めてのフリーランス活動でも安心して利用可能です。PM・エンジニアからデータサイエンティストまで幅広い職種に対応し、全国どこからでも参画できる案件も多数。キャリアの自由度と収入の最大化を両立したいITプロフェッショナルに最適なサービスです。

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テックストック

運営会社 INTLOOP株式会社(イントループ株式会社)
公式サイト https://tech-stock.com/
契約形態 業務委託契約(一部案件では派遣契約)
対応地域
支払いサイト 最短で稼働月当月末締め翌月15日
求人数 8,486件
リモート求人数 3,860件 (2025年12月17日 現在)
福利厚生 税務・会計のお悩み解決サポート
キャリア拡大に向けたスキルアップサポート
健康維持のためのライフスタイル向上サポート

テックストックは、INTLOOP株式会社が運営するフリーランスエンジニア向けのエージェントサービスです。

直請案件・上流案件を中心に、週5日フルコミットで月80万円以上を目指せる高単価案件を多数取り扱っています。

リモート案件も豊富で、場所を選ばずに活躍したいエンジニアにおすすめです。税務・会計サポート、スキルアップ支援、ライフスタイル向上サポートなど、充実した福利厚生も魅力。週5日フルコミットでがっつり稼ぎたい、上流工程に携わりたいという方は、テックストックがおすすめです。

DAI
こちらは経験年数が5年以上といった、かなりベテラン向けの方であれば高単価案件が獲得しやすいエージェントとなります。
テックストックの公式ページを見てみる

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契約の主な種類

業務委託契約とは、企業が行う業務の一部を他の企業や個人に依頼する契約形態のことです。

なお、業務委託契約は主に以下の3種類に分けられます。

  • 準委任契約
  • 請負契約
  • 委任契約

それぞれ違いについて詳しく解説します。

準委任契約

準委任契約とは、事務作業や成果物の作成を委託する契約形態のことです。

稼働時間に応じて報酬が発生するため、仕事の結果は影響しません。

DAI
成果物が完成しなくても、稼働さえすれば報酬が発生します!

メリット

準委任契約のメリットは、収入が安定しやすいことです。

勤務時間内に作業すれば報酬が発生するので、安定した給料を受け取れます。

デメリット

準委任契約のデメリットは、稼働時間や業務の幅に制限があることです。

たとえば、クライアントによって業務の進め方が変わったり、勤務時間を選べなかったりするケースもあります。

また仕事のクオリティが低ければ、プロジェクトの途中でも契約を切られる恐れがあるため、真剣に取り組むことが大切です。

請負契約

請負契約とは、成果物を完成させて納品することで報酬を得られる契約形態です。

メリット

請負契約のメリットは、働く場所や時間を自由に決められることです。

DAI
成果物を期限に納品できれば、いつどこで働いても問題はありません。

デメリット

請負契約のデメリットは、成果物のクオリティが報酬に影響するところです。

たとえば成果物のクオリティが思った以上に低かった場合、報酬の支払いを拒否される可能性もあります。

また成果物が完成するまでにかかった時間は考慮されないので、作業工程の多さと報酬が見合っているか確認することも大切です。

委任契約

委任契約とは、法律に関わる業務を委任する契約形態のことです。

たとえば確定申告を税理士にお願いしたり、弁護士に委任して裁判を起こしたりすることが該当します。

DAI
データ分析の案件では、契約することはありません。準委任契約や請負契約の内容をチェックしておきましょう。

データ分析の業務委託で働くメリット

IT業界に転職する前に知っておきたいことを徹底解説

データ分析の業務委託で働くメリットは、主に以下のとおりです。

  • 自分の好きな仕事に集中できる
  • 努力次第で収入アップが可能
  • 自分で業務時間を決められる
  • 人間関係のストレスから解放される

それぞれのメリットについて見ていきましょう。

自分の好きな仕事に集中できる

データ分析の業務委託で働くメリット1つ目は、自分の好きな仕事に集中できることです。

業務委託契約では契約内容と異なる業務を依頼されたとき、仕事を断ることもできます。

そのため、自分の得意な領域のみを扱う仕事を見つけたり、今まで培ったスキルを活用できる案件を選んだりすることで楽しく業務を遂行できるでしょう。

DAI
案件を探すときは、自分のやりたい仕事はないかをチェックしてみてください。

努力次第で収入アップが可能

データ分析の業務委託で働くメリット2つ目は、努力次第で収入がアップすることです。

会社員は、大きな成果を出しても給料に反映されないケースも珍しくありません。

しかし、業務委託では成果を出せば大きく報酬がアップする可能性があるため、収入を増やしたい人にもおすすめです。

DAI
クライアントの期待に応えられる人材になれば、他の仕事を依頼されることもあります!

自分で業務時間を決められる

データ分析の業務委託で働くメリット3つ目は、自分で業務時間を決められることです。

案件によっては稼働時間や勤務地を選択できるため、好きな場所や時間に自由に働けます。

ただし、案件の中には最低稼働日数が定められているものも。

稼働条件をよく確認してから応募しましょう。

人間関係のストレスから解放される

データ分析の業務委託で働くメリット4つ目は、人間関係のストレスから解放されることです。

業務委託では、案件ごとにクライアントが変わります。

またクライアントである企業と雇用契約を結んでいないため、対等な立場で仕事を進められるのも魅力です。

DAI
自分に合うクライアントを探せるのも、業務委託で働くメリットです!

データ分析の業務委託で働くデメリット

データ分析の業務委託で働くデメリットは、以下のとおりです。

  • 労働基準法が適用されなくなる
  • 福利厚生が受けられない
  • 仕事のトラブルはすべて自己責任

それぞれのデメリットについて解説します。

労働基準法が適用されなくなる

1つ目のデメリットは、労働基準法が適用されないことです。

業務委託契約は正社員やアルバイトのような雇用関係がないため、報酬や労働量に問題があっても法律の保護はあまり受けられません。

最低賃金も法律で決められているわけではないので、業務量に見合わないような安い報酬になる恐れもあります。

そのため、案件を探す場合は事前に契約内容をよく確認しておくことが大切です。

DAI
業務量と報酬が見合わない案件は避けましょう!

福利厚生が受けられない

業務委託で働くと、福利厚生も受けられません。

たとえば、雇用保険や労災保険などの社会保険が適用されないため、万が一怪我を負っても必要な手当てはもらえない仕組みです。

そのため、フリーランス用の保険に加入するなどして、自分で身を守る工夫をしておきましょう。

仕事のトラブルはすべて自己責任

業務委託で働くと、仕事のトラブルはすべて自己責任となります。

会社員であれば従業員がトラブルを起こしても、会社が守ってくれるケースは珍しくありません。

しかし業務委託だと守ってくれる企業はないので、すべて自分で解決する必要があります。

最悪の場合、クライアントが受けた侵害分の賠償責任を負わされてしまうことも。

他にも、クライアントが求めるクオリティを担保できなかったり、納期を守らなかったりすれば契約を打ち切られます。

DAI
自由な働き方ができる業務委託であっても、責任を持って業務に取り組むことが大切です。

業務委託契約を結ぶには業務委託契約書が必要

ここからは、業務委託契約に関して解説します。

業務委託契約書が必要な理由

業務委託を行うときは、業務委託契約書を発行してもらいましょう。

業務委託契約書が必要な理由は、主に以下の2つです。

  • 仕事内容や報酬に関して、トラブルは起きにくくなる
  • 万が一の事態が発生した場合は、証拠になる

たとえば、依頼内容と異なる業務を任されたときや、依頼時よりも報酬が少なかったときなど、業務委託契約書があればトラブルを回避できます。

DAI
裁判に発展した場合、業務委託契約書の提出が求められます。トラブルを防ぐためにも、必ず業務委託契約書を発行しておいてください。

業務委託契約で起きやすいトラブルとは?

業務委託契約で起きやすいトラブルは、仕事内容や報酬に関することが多いです。

たとえば、以下のような事例があります。

  • 契約内容に記載されていない業務も引き受けたが、報酬が発生しなかった
  • 度重なる修正を依頼され、すべて対応したものの、報酬に反映されなかった

トラブルを未然に防ぐためにも、業務委託契約書を交わすときに契約内容の詳細を記載しておきましょう。

秘密保持契約を結ぶ場合は秘密保持契約書を取り交わす

業務委託契約書だけではなく、秘密保持契約書を取り交わすこともあります。

秘密保持契約とは、業務上で知った機密情報や個人情報を第三者に開示しないことを約束する契約のことです。

そのため、クライアントと秘密保持契約を結ぶのであれば、秘密保持契約書も発行してもらいましょう。

業務委託契約締結の主な流れ

業務委託契約の締結は、以下の流れで実施されます。

  1. 契約内容の詳細について話し合う
  2. 業務委託契約書を作成する
  3. 契約書の内容を共有し、認識の相違を確認し合う
  4. 業務委託契約書を取り交わし、契約完了

それぞれの工程について詳しく解説します。

①契約内容の詳細について話し合う

まず、契約内容の詳細について話し合います。

  • 契約形態
  • 契約期間
  • 業務範囲
  • 報酬額
  • 支払いのタイミングと方法

トラブルを未然に防ぐために、具体的な項目について決めておきましょう。

②業務委託契約書を作成する

契約内容についてお互い確認できたら、業務委託契約書を作成します。

DAI
業務委託契約書は、クライアントが作成するのが一般的です。

③契約書の内容を共有し、認識の相違を確認し合う

業務委託契約書を作成したら内容をチェックして、認識の相違がないか確認します。

DAI
もし気になる箇所やわからないことがあれば、契約する前に確認しておきましょう。

④業務委託契約書を取り交わし、契約完了

契約内容についてお互いが納得できれば、業務委託契約書を取り交わして契約完了です。

DAI
近年はクラウド上での電子契約が多くなっています。

業務委託契約の締結前に確認すべき条件

業務委託契約を締結する前に確認しておきたい条件は、以下のとおりです。

  • 契約形態は何か
  • 業務内容は何か
  • 報酬についての記載はあるか
  • 報酬以外に経費の支払いはあるか
  • 稼働時間はどのくらいか
  • 稼働時間精算幅外の控除・超過支払いについての記載はあるか
  • 報酬の支払日はいつか
  • 契約期間、更新の有無について
  • 損害賠償の記載はあるか
  • 不利な内容は記載されていないか

それぞれの確認事項について1つずつ見ていきましょう。

契約形態は何か

業務委託契約を結ぶ場合は、準委任契約と請負契約のどちらの契約形態かを確認しておきましょう。

先ほども紹介したとおり、契約形態によって働き方や報酬に違いが生じます。

そのため、契約を結ぶ前に必ずチェックしておきます。

業務内容は何か

業務委託契約を結ぶ場合は、業務内容も確認しておきましょう。

あらかじめ業務内容を把握していれば、「想定外の業務を任される」といったトラブルを未然に防げます。

報酬についての記載はあるか

業務委託契約書に、報酬についての記載があるかどうかもチェックしましょう。

たとえば、以下のような項目を確認しておくと安心です。

  • 支払い方法
  • 支払い日
  • 振込手数料の負担の有無
  • 報酬は時間単位とプロジェクト単位のどちらか
  • 報酬の計算方法

ここで相違があると思っていた額の報酬を受け取れなかったり、支払い日に報酬が振り込まれなかったりします。

報酬以外に経費の支払いはあるか

業務委託契約を結ぶ場合は、報酬以外に経費の支払いがあるかどうかも確認しておきたいポイントです。

たとえば、Wi-Fi費用や電気代、業務に必要な消耗品などが経費に含まれるか、もしくは別支払いかどうかをチェックしておきましょう。

稼働時間はどのくらいか

業務委託契約を結ぶ場合は、稼働時間についても確認しておきましょう。

案件によっては最低稼働日数や稼働時間の精算幅が定められている場合があります。

稼働時間精算幅外の控除・超過支払いについての記載はあるか

稼働時間の精算幅が決まっている場合は、報酬の控除や超過支払いについても確認しておきましょう。

報酬の控除とは、精算幅よりも実際の稼働時間が少なかったときに報酬が差し引かれる仕組みのことです。

反対に超過支払いは、精算幅よりも実際の稼働時間が長かったときに加算されます。

報酬の支払日はいつか

業務委託契約を結ぶ場合は、報酬の支払い日についてもチェックしておきましょう。

報酬の支払い日は、クライアントによって異なります。

また請負契約の場合、成果物の検収が終わるまで報酬が支払われないこともあります。

DAI
場合によっては報酬の支払いが翌月になることもあるため、納品から検収までの期間を確認しておくと安心です。

契約期間、更新の有無について

業務委託契約を結ぶ場合は、契約期間や更新の有無についても確認しましょう。

規定の契約期間内に契約解除の申し出がない場合、契約が自動更新される場合もあります。

損害賠償の記載はあるか

業務委託契約を結ぶうえで、損害賠償についての記載は重点的にチェックしましょう。

クライアントに損害を与えてしまった場合、損害賠償請求される可能性もあります。

DAI
損害賠償金は、数百万円に及ぶことも。万が一の事態が発生したときのために確認しておきましょう。

不利な内容は記載されていないか

業務委託契約を結ぶ場合は、不利な内容が記載されていないかも確認しておきましょう。

たとえば、「報酬の振込手数料は自己負担」「契約終了後に発生した損害を全額賠償すること」などの記載があれば不利な契約です。

契約後に気付いても解決する方法はないため、事前にチェックしておくことが重要です。

どうしても双方が納得いく形で契約できない場合は、契約を見送ることも選択肢の1つとして考えてみてください。

データ分析の業務委託に関するよくある質問

1.副業(土日や夜間)でも稼働できる案件はありますか?

可能ですが、平日日中の稼働が必要な案件に比べると数は少なくなります。

データ分析業務はクライアントとの打ち合わせや連携が必要な場面も多いため、平日の日中に連絡が取れることが条件となるケースが一般的です。

2.フルリモート(在宅)の案件は多いですか?

データ分析はPC環境があれば完結するため、フルリモート案件が非常に多い職種です。

 特にPythonやSQLを用いた分析、レポート作成業務は場所を選ばないため、地方在住でも都心の高単価案件に参画できるチャンスが豊富にあります。

3.データ分析の業務委託を受けるのに資格は必要ですか?

必須の資格はありませんが、統計検定やG検定などはスキルの証明として有利に働きます。 

資格そのものよりも、ポートフォリオや過去の実績を職務経歴書で具体的にアピールすることの方が重要です。

4.将来性はありますか?AIに仕事を奪われませんか?

単純な集計作業はAIに代替されますが、ビジネス課題を解決するアナリストの需要は高まり続けます。 AIの進化により、コード生成や単純分析は自動化されつつあります。

「どのデータを分析すべきかの設計」「分析結果からビジネスの意思決定を導く提案」といった上流工程や、AI自体を使いこなして分析効率を上げるスキルを持つ人材の市場価値は、今後さらに高まると予測されます。

まとめ

今回はデータ分析の業務委託案件を探す際におすすめの案件サイトや、業務委託契約を結ぶ流れ、注意事項ついて解説しました。

DAI
複数のサイトに登録して、自分に合う案件はないか探してみてください。

また、本記事で解説した確認すべき条件を参考に、働きやすい環境を見つけていきましょう。

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